葉山太司×大迫旭洋「そころ」 

出演者 葉山太司突撃インタビュー!

出演の葉山太司さんにお話を伺いました!

 

今回は、初めての一人芝居フェスティバルの出場ですね。応募のきっかけは?

一人芝居をみて、いつか応募したいなと思っていて、「でも、誰としよう?」とずっと考えていました。今回、作・演出をしてくれる大迫くんとやってみたいな、と思い始めた時に、ちょうど大迫くんからも、一人芝居をしないかという話をもらいました。そんなときに、たまたまINDEPENDENTの募集があって。どこからともなく、決まった感じです。

 

作・演出で不思議少年の大迫さんとは、これまでにも何度か一緒にお芝居を作られていますね。大迫さんはどんな人ですか?

きっちりと芝居を作る人、という印象です。演技で譲れないところとか、伝えたいところがすごくはっきりしている。あと、役者に何かしらの負荷をかけたがる人です。

 

負荷ですか・・・。

例えば人との距離にしても、相手から1m離れてしゃべるのと、10センチの距離感で話すのでは10センチのほうが負荷が大きいなと思います。自分も演じる時に、舞台上で負荷をかけて、どちらか迷ったら負荷のかかること、難しいことをやるように心がけているので面白いです。そうやって、自分たちしかやっていないお芝居を目指したいです。

 

嘘がテーマとなっていますね。嘘をつく、という相手ありきのことを一人芝居でやってみてどうですか。

一人芝居だけど、相手の台詞をきく、動きをみる、相手に気持ちを伝えるという作業は、これまでやってきた複数人でのお芝居とあまりかわらないかも。その相手が、お客さんになっている、けれどやる作業は一緒だなと思います。

 芝居はそもそも嘘をつくものだけど、舞台上では演技で「上手に嘘をつく」のではなく「いかに嘘の数を減らせるか」が大事だと思っています。嘘がテーマだけど、演じる上でいかに嘘を減らすかというポイントは変わらない気がします。

 

葉山さんの考える一人芝居の魅力を教えて下さい。

一人ですべての世界観を作り上げるところですかね。

一人芝居って、どこか他のお芝居とは違う違う別ジャンルのパフォーマンスだと思ってみていたんですけど、でも、5年前の一人芝居フェスティバルで玉置玲央さんや、横田江美さんのお芝居をみて、一人芝居ってこんなこともできるんだ!!という可能性を感じました。それで、いつか自分もやってみたいと思うようになりました。

 

INDEPENDENTを観に来るお客さんに一言お願いします!

今回の作品は、葉山太司13年間の役者人生をかけた作品にします。ぜひ期待して見に来て下さい。

作・演出の大迫旭洋さんからも、コメントを頂きました!

一人芝居は、あなたと役者の対話だと思っています。ナチュラルに完璧に嘘をつける名俳優・葉山太司の言葉に、とことん騙されてください。侵食されたその隙間から、キレイな花を咲かせてみせます。(大迫旭洋)

出場者プロフィール

出演:葉山太司(写真)

 1975年、長崎県生まれ。25歳までJAで働いていたが、飛ぶ劇場の芝居に出会い、そのままオーディションを受け2003年から所属。劇団の活動だけでなく、他劇団への客演やCM、ドラマなど幅広く活動している。演劇が好き。

 

作・演出:大迫旭洋

1988年、宮崎県出身。熊本の劇団「不思議少年」代表。日常を愛しく可笑しく切り取る作風が特徴。劇王 天下統一大会2015にて全国優勝。若手演出家コンクール2014優秀賞・観客賞を受賞。演劇が好き。